粘液嚢胞について
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)とは
水ぶくれが口の中にできることはありませんか?
下唇や舌の下、頬の内側にできる水ぶくれのようなものを粘液嚢胞(ねんえきのうほう)といいます。
粘液嚢胞とは、小さい唾液腺に唾液がたまって生じる袋(水ぶくれ)のことです。
その袋ができる場所によって名前が違います。
下唇の内側にできるものを「下唇粘液嚢胞」、舌の裏側にできるものを「舌下粘液嚢胞(ガマ腫)」、頬の内側にできるものを「頬粘液嚢胞」と呼びます。
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の原因
粘液嚢胞ができる原因としては、食べているときに誤って唇や頬の内側を噛んでしまったり、歯ブラシで口の中を傷つけてしまったときに、粘膜を傷つけてしまい傷が治るときに唾液を出す管が詰まってしまうことにより粘液嚢胞になります。
また口内炎で粘膜が傷ついても粘膜嚢胞ができたりすることもあります。
粘液嚢胞の大きさは2~5㎜くらいで半球状に膨らみます。
特に子どもにできることが多いですが、大人でも発症する可能性はあります。10歳未満の子ども~30代の大人に見受けられますが、50歳以降の方には発症例はほとんどありません。
痛みはありませんし、感染症ではないのでうつることはありません。
しかし、治っても再発する可能性もあるので、できたときは歯医者さんに相談することをおすすめします。
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)はどんな治療が必要か
粘液嚢胞の治療は、外科手術による治療が一般的ですが、自然に治ることもあるため経過観察という処置をとる場合もあります。
手術の場合は、嚢胞摘出手術が一般的です。局所麻酔をしてから嚢胞と唾液腺を撮る手術となります。
術後は感染防止のため、抗菌薬を飲み、傷口を触ったりせずに清潔に保つようにしましょう。