歯と全身の健康(心臓病・糖尿病・関節炎・脳卒中・妊娠)の関係性
ふじみ野の歯医者さん、きくち歯科クリニックです。
ここ数年注目されている「歯と全身の健康」に関する記事を見つけました。歯周病が、心臓病や脳卒中、糖尿病などを引き起こす原因の1つとなりうる、ということはかなり周知されてきていると思いますが、まだまだ定着しているとは言えないと思います。
口腔内の健康状態が、お口の中の問題にとどまらず全身の健康に影響を与えるということが分かってきました。歯周病が、心臓病や脳卒中、糖尿病などを引き起こす原因の1つとなりうるのです。健康寿命との関連性も研究が進んでいます。口腔内環境を整えることで全身の健康を守るためには、定期的な歯科医院でのメンテナンスと、毎日のセルフケアが大切です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/effede6b3e15e7a1c9365c17ebe009e9d974b683
こちらの記事では簡単に書かれていますので、歯科と全身の健康がどのように関係しているのかをもう少し詳しくお伝えします。
歯科と全身の健康について
- 感染症と免疫系の関係
- 糖尿病との関連
- 心血管疾患との関連
- 妊娠との関連
- 感染症予防
口内には多くの細菌が存在し、これらの細菌が歯垢として知られるバイオフィルムを形成することがあります。歯垢は歯周病や虫歯などの口内疾患の原因となり、これらの感染症は免疫系に対して負担をかけます。免疫系は口内の感染症に対処するために活性化され、長期間にわたって炎症を引き起こす可能性があります。この炎症が全身に広がると、心血管疾患、糖尿病、関節炎などの全身の健康問題につながることがあります。
歯周病と糖尿病は相互に影響し合うことが知られています。歯周病の進行が糖尿病の血糖値を上昇させ、逆に高血糖が歯周病の進行を促進する可能性があります。したがって、口内の炎症を管理することは、糖尿病の管理にも役立つことがあります。
歯周病が進行すると、口内の炎症性物質が血液中に入り込み、血管の内壁に炎症を引き起こす可能性があります。これが心血管疾患のリスクを高める要因となります。歯周病の治療や予防は、心臓の健康を保つために重要です。
妊娠中の歯周病や口内感染症は、早産や低体重出生児のリスクを増加させる可能性があります。妊娠中の歯科ケアと口内衛生は、母体と胎児の健康に影響を及ぼす可能性があるため、非常に重要です。
口内の感染症は、全身に広がる可能性があるため、定期的な歯科検診と口内衛生の維持が感染症の予防に寄与します。特に心臓弁膜症患者や人工関節置換手術を受けた患者など、感染症リスクが高い人々にとって歯科ケアは重要です。
それではどのようにして口腔ケアをしていけば良いのか、そこが気になるところだと思います。
以下に記事を引用させていただきます。
■■歯科ドックや歯科健診を受けて自分の歯の状態を把握する
例えば心臓や脳、全身の健康状態については、定期的に健康診断を受けて確認しますよね。歯も同様に定期検診をして、口腔内の状態をチェックし虫歯のリスクを数値的に調べたり、レントゲンによって目に見えないトラブルを確認する健診を行うことをお勧めします。また、定期的にクリーニングを受けることも大切です。■■自宅でのケアは、デンタルフロスや洗口液も活用して予防を徹底する
日本では1本の歯ブラシでお口全体のプラーク(歯垢)を落とす「パーフェクトブラッシング」の考え方がまだまだ根強いですが、予防歯科の先進国と言われるスウェーデンでは、歯ブラシを使ったブラッシングの他に、フロスや歯間ブラシを併用して、歯ブラシだけでは落としづらい歯垢も取り除く方法が主流です。歯ブラシだけで除去できるプラークは約60%。デンタルフロスを使うことで、約85%まで除去できるとも言われています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/effede6b3e15e7a1c9365c17ebe009e9d974b683
ご自宅での歯磨きでは完全にプラークを除去しきれません。
残りのプラークを取り除くために、お近くの歯医者さんをご利用いただくのが良いと思います。
「歯を悪くする前に」歯医者さんに行く、ということがポイントです。
怖がらず、ぜひ定期的にお越しくださいね♪
きくち歯科クリニック