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実は小学生に多い歯の外傷
子どもたちが安全に学校生活を送ることは非常に重要ですが、実は小学生の歯や口の怪我は意外に多く発生しています。歯や口の怪我は、放置すると歯の喪失や歯並びの乱れ、発音や咀嚼機能の低下につながることがあり、その後の生活に大きな影響を及ぼします。そのため、予防や応急処置を知っておくことは非常に重要です。
小学生の歯や口の怪我の特徴
統計によると、小学生の歯の外傷は、転倒による事故が全体の約半数を占め、物や人との衝突が次に多いとされています。特に休み時間や体育の授業、運動会など活発に体を動かす場面で起こることが多く、歯の破折や亜脱臼が全外傷の約7割を占めています。
小学校では学年差のある子どもたちが一緒に過ごすため、力の強い高学年の子が低学年の子と衝突したり、遊びの中で無理な運動をして転倒するケースも少なくありません。また、校庭の段差や滑りやすい場所、体育館の床での走り回り、縄跳びや鉄棒、ボール遊び、さらには自転車やスケートボードなどの外遊びでも歯の外傷は発生しやすいです。
歯や口を怪我しやすい場面
- 校庭や体育館での転倒、滑りやすい場所での転倒
- 友達とのかけっこや鬼ごっこでぶつかる
- 体育の授業でのボール投げやサッカーのプレー中
- 縄跳びや鉄棒、跳び箱での不注意な着地
- 学校外での自転車やローラースケート、スケートボードの転倒
- 食事中に硬いものを噛んだり、転倒して口にものをぶつける
- 勉強中や遊び中の机や椅子の角、文房具での偶発的な怪我
怪我をしたときの応急処置
歯の破折や亜脱臼は、適切な応急処置を行うことで歯の保存率が大きく変わります。いざという時のために頭の片隅においておくと良いかもしれません。
歯の破折
歯の先端など、歯冠部の破折の場合は緊急性は比較的低いですが、破折部分が歯ぐきに近い場合や歯根まで達している場合は、速やかに歯科を受診してください。破折片は乾燥させず、歯の保存液、牛乳、もしくは生理食塩水に浸した状態で持参すると良いでしょう。
歯の亜脱臼
歯が完全には抜けていないがぐらついている状態を亜脱臼と呼びます。出血がある場合は、清潔なガーゼで圧迫止血を行いましょう。多くの場合、1週間程度安静にすると歯の揺れは落ち着きます。必要に応じて、歯科医院で固定処置が行われることもあります。
日頃の予防と心構え
小学生の歯の外傷を防ぐには、日頃からの安全教育が重要です。「走るときは前をよく見て歩く」「高いところから飛び降りない」「遊ぶときは周囲に注意する」といった基本的な安全ルールを子どもに理解させることが大切です。また、スポーツや外遊びでは、ヘルメットやマウスガードの着用も歯や口の保護に役立ちます。
歯や口に怪我をした場合は、応急処置と速やかな歯科受診が重要です。特に小学生は活発に動くため、日常のちょっとした転倒やぶつかり合いでも歯の破折や亜脱臼が起こりやすく、放置すると取り返しのつかないダメージにつながります。日頃から安全に注意し、万が一の際に備えて応急処置の方法を知っておくことが、子どもたちの健康な歯を守るために欠かせません。