予防治療

予防歯科の価値

予防治療

30年の私の臨床経験からお伝えすると、まず大人の方が歯医者さんに来ることになるきっかけは、「銀歯が取れた」「昔の治療した詰め物が取れた」というご相談が多いです。ではその歯はいつ治療されたものかというと、15歳以前に治療された歯がほとんどでした。人間の歯は15歳で石灰化が済むのですが、それまでに虫歯になってしまうと虫歯が再発しやすくなります。そして治療を繰り返すうちに歯を削る面積がどんどん大きくなっていくので、歯の寿命も短くなってしまいます。

逆に15歳まできちんとお口の管理をして虫歯の予防をし、石灰化が済んだ後も虫歯にならなければ、その後の虫歯になるリスクは極端に低くなる傾向がありました。

あくまでも私の臨床経験での考えではありますが、
”15歳までに徹底して予防することで、将来的に虫歯になるリスクが劇的に下がる”
きくち歯科クリニックでは、そこに予防歯科の価値があると考えています。

口臭が気になる方へ

口臭が出るということは、必ず口臭の原因がお口にあるはずです。歯科に関して言えば大抵は歯周病か虫歯です。歯周病なら、ばい菌が出す毒素によって歯茎が腫れますが、歯茎が腫れるとうっ血して血の巡りが悪くなり、口臭が発生します。
虫歯なら、虫歯菌によって神経が化膿すると腐敗臭が出てきますし、歯に穴が開いた場所に食べ物が詰まってしまうと口臭が出てしまいます。

予防歯科で口臭を予防することはできますが、既に口臭の症状がある方はその原因を判明させて治療をする必要があります。

きくち歯科クリニックの予防歯科

永久歯の石灰化が完成。
このステップまでは、お子さんが虫歯にならないように
お父さんお母さんが管理を!
一番奥に12歳臼歯が出てくる。
永久歯が生え揃う。
奥歯の生え変わりが始まる
前歯の生え変わりが終わる
6歳臼歯(永久歯の中で一番大きくて噛む力が強い歯)
の萌出(ほうしゅつ)
全ての歯が石灰化される。
下の永久歯が生えてきて乳歯が抜け始める。
乳歯の萌出(ほうしゅつ)から約3年で石灰化される。
上下で16本の歯が揃ってくる
上下の前歯(4本ずつ)が生えてくる
初めての歯が生えてくる

0歳から15歳のお子さんにとっての一番の予防は、お母さんのブラッシング(歯磨き)です。かかりつけの歯医者さんで、衛生士さんからお子さんの歯並びに合わせた歯磨き指導をしてもらえます。
ふじみ野のきくち歯科クリニックでは、「いかにお母さんが楽に歯磨きをさせてあげられるか」を、個々のお子さんに合わせた方法をお伝えしています。

しっかりブラッシングをしたら、次は歯のクリーニングです。歯石除去、PMTCを行います。
そしてきれいになった歯をコーティングするためにフッ素を塗ります。歯の表面を守ったら、最後にシーラントです。シーラントは、フッ素が入った樹脂を歯の溝に埋めるので、シーラントもフッ素の仲間です。歯の溝の中でフッ素が浸透していくので、フッ素の効果が長く続きやすいです。

フッ素は安全です

フッ素は基本的に、ワカメ等に含まれているミネラルの一種なので天然素材です。ですので、お子さんにフッ素を塗布しても健康上の問題はありません。また、歯科医師の指導のもとでフッ素を塗布するため安全です。
もし何かご不安な点等あれば、ふじみ野の歯医者さん、きくち歯科クリニックにいつでもお問い合わせ下さい。

積極的に予防を!

まれに、40代になってから初めて歯医者さんにきたという方もいらっしゃいます。そういう方はもともと歯質が強いために虫歯になりにくいのですが、歯周病が重症化してしまって悩まれているということがあります。大事なことは、3~4か月に1回は歯医者さんを利用してしっかり歯のメインテナンスとクリーニングを継続することです。たとえ15歳になって虫歯がなかったとしても、歯医者さんでフッ素を塗って予防をしましょう。学校の歯科検診だけではなく、一人一人のお口の状態や歯並びに合わせた予防法を衛生士さんに教えてもらいましょう。