おじいちゃん・おばあちゃんのための元気!長生き!健口情報!!!
オールオン4 インプラントで全ての歯を固定する治療
歯を失った場合の選択肢として、インプラント治療は大きく注目されています。入れ歯やブリッジと違い、健康な歯への影響が少なく、噛み心地が天然歯のような自然な感覚から「もっと早くインプラントにしておけば良かった」とおっしゃる方は多いです。
その中でも「オールオン4(All-on-4)」は、総入れ歯に代わる先進的な治療方法として、世界的に高い評価を受けています。従来のインプラント治療では、多くの歯を失っている場合、10本以上のインプラントを埋め込む必要があり、手術の負担や費用が大きくなりがちでした。しかしオールオン4は、最少4本のインプラントで歯列全体を支えることができるので革新的な治療法です。
オールオン4とは
今までは、失った歯1本につき1本のインプラントを埋めるという治療をしてきました。しかしオールオン4は、上下どちらか片方の顎に最少4本のインプラントを埋入し、片顎全体の人工歯を支えることができます。後方の2本は骨を大きく削らずに安定させるため、斜めに埋め込む「傾斜埋入」という技術を用います。このことで、骨量が少ない患者様でも骨造成(骨を増やす手術)や骨移植を行わずに治療できる可能性が高いです。
オールオン4の特徴
たった4本のインプラントで歯列を支える
一般的なフルマウスのインプラント治療は10〜14本必要とされますが、オールオン4は最少4本でOK。これにより費用負担が軽減されるだけでなく、手術時間も短縮できます。
即日で仮歯が入る場合が多い
多くのケースでは、手術当日に“噛める仮歯”が入るため、歯がない期間がほとんどありません。見た目の問題だけでなく、食事や会話の不自由も大幅に軽減されます。
骨が少ない人でも対応しやすい
傾斜埋入により、顎の奥の骨が少ないケースでも骨造成手術なしで行えることがあります。高齢者でも適応となる場合が多い治療法です。
総入れ歯に比べて安定感が高い
ガタつきがなく、強い力で噛めるようになるため、「入れ歯が合わない」「外れやすい」という悩みから解放されます。
オールオン4が向いている人
- 総入れ歯が合わず、痛みや不安定さに悩んでいる
- 多数の歯を失ってしまった、あるいは重度歯周病で残せる歯が少ない
- 骨が少なく通常のインプラントを断られたことがある
- できるだけ短期間で噛める状態に戻したい
- 入れ歯の見た目に抵抗があり、自然な歯を取り戻したい
特に「歯をほとんど失っている方」または「抜歯が必要な歯が多い方」にとって、最も負担を抑えつつ機能回復できる治療選択肢のひとつです。
オールオン4は人生を大きく変える治療
歯を失うと、噛む力の低下だけでなく、見た目の問題やコミュニケーションへの影響、自信の喪失につながることがあります。オールオン4は、単に「歯が入る」というだけでなく、表情・食事・会話・健康・心の部分まで大きく変える力を持った治療です。
総入れ歯で悩んできた方が、治療後に「自然に笑えるようになった」「好きなものが食べられるようになった」と涙を流されるほど人生が変わるケースも珍しくありません。