
お知らせ
口の中に白っぽい潰瘍や赤い腫れができて痛みを感じる「口内炎」。食事や会話のたびに不快感があり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。多くの場合は自然に治りますが、繰り返し発症する人や治りにくい人も少なくありません。今回は、口内炎ができやすい人の特徴や原因、予防法について詳しく解説します。
口内炎ができやすい人の特徴
- ストレスが多い人
- 睡眠不足の人
- 栄養が偏っている人
- 口腔環境が不衛生な人
- 機械的刺激を受けやすい人
- アレルギー体質や体調を崩しやすい人
精神的なストレスは免疫力を低下させ、口内炎の大きな要因となります。仕事や勉強、家庭のことで強い緊張や不安を抱えている人は、口内炎を繰り返しやすい傾向があります。
睡眠不足も免疫力を下げる大きな原因です。体の回復力が低下すると、口腔内の粘膜が炎症を起こしやすくなり、治りも遅くなります。
特にビタミンB群や鉄分、亜鉛などの不足は口内炎を引き起こしやすくします。ダイエットや偏食、忙しくて食事が不規則な人に多く見られます。
歯磨きが不十分だったり、虫歯や歯周病があると、細菌が繁殖しやすい環境になります。その結果、口の中に小さな傷ができただけで炎症が悪化し、口内炎につながります。
入れ歯や矯正装置が粘膜をこすったり、頬や舌を噛んでしまうクセがある人は、粘膜が傷つきやすく口内炎になりやすいです。
風邪をひいた時やアレルギー反応で体力が落ちている時にも、口内炎は発症しやすくなります。
口内炎の主な原因
口内炎は一つの要因だけでなく、複数の要素が重なって起こることが多いです。代表的な原因は以下の通りです。
- 栄養不足(特にビタミンB2・B6・鉄・亜鉛不足)
- 口腔内の傷や刺激(誤って噛む、装置による摩擦)
- ストレスや疲労
- 免疫力低下
- 細菌やウイルス感染
予防法
- バランスの良い食事をとる
- 規則正しい生活習慣を心がける
- 口腔内を清潔に保つ
- 口の中の刺激を減らす
- 水分をしっかり摂る
特にビタミンB群を意識して摂取しましょう。豚肉、卵、納豆、レバー、魚、緑黄色野菜はおすすめです。鉄や亜鉛を含む食品も口内炎の予防に効果的です。
十分な睡眠と適度な休養をとることが、免疫力維持につながります。ストレスをため込みすぎない工夫も大切です。
毎日の丁寧な歯磨きやフロスを習慣にしましょう。うがい薬を使うのも効果的です。虫歯や歯周病がある場合は、早めに歯科医院で治療を受けてください。
辛い物や酸っぱい物など刺激の強い食べ物は、口内炎ができやすい人には負担になります。また、入れ歯や矯正装置が合っていない場合は調整が必要です。
口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなります。こまめに水分を摂り、口腔内の潤いを保つことが大切です。
受診が必要な場合
- 2週間以上治らない
- 痛みが強く食事に支障がある
- 口内炎が頻繁に繰り返す
- 発熱や全身の不調を伴う
これらの場合は単なる口内炎ではなく、カンジダ症やベーチェット病など別の疾患が隠れている可能性もあります。
口内炎は歯科医院へご相談を!
口内炎は誰にでも起こりうる身近なトラブルですが、できやすい人には共通した特徴があります。ストレス、睡眠不足、栄養バランスの乱れ、口腔環境の不衛生などを改善することで、口内炎を予防することが可能です。日頃の生活習慣を見直し、清潔で健康な口腔環境を保つことが、口内炎の発症を防ぐ一番の近道です。繰り返しできる場合や治りにくい場合には、早めに歯科医院に相談しましょう。